2023年 関東選手権準決勝 vs 明治ロードランナーズ戦

2強の壁厚く、準決勝敗退。
2023年12月10日 @駒沢第二球技場


1Q2Q3Q4Q
早稲田バッカス00000
明治ロードランナーズ0072128

 

【STATS】

圧倒的明治有利の下馬評に闘志を見せたが上位2強の壁は厚かった。前半、明治の攻撃を凌ぎ、ゴール前1ヤードまで迫ったが、得点の機会を逃したのが惜しまれる。同点で折り返したものの、後半は特にディフェンスでスピードの違いが顕著になり失点を重ねることとなった。攻守兼任が多い事もさることながら、故OBの方からの「上位2チームは走る、激しく当たる、という嫌な練習を君たちよりやっているのでは」という言葉が思い出された。さあ最終戦、早稲田ダービー。負けられません。


バッカスのキックオフで試合開始。蹴りたくなかった明治エース#6へのキックはスピードにのり明治陣46ヤードまでリターン。ショットガンワンバックからの明治オフェンスは#6へのランプレーを中心にプレーを展開。QBキープも交えOLの速い出足とRBのスピードでバッカスLB・DB陣をコントロールする。ダウンを更新して一度はエンドゾーンまでボールを持ち込むがホールディングで取り消しになった。
バッカスディフェンスもスピードに翻弄されながらもLB井澤(2年早大本庄)、SF渡邊(3年独協)らが粘りのディフェンス。ゴール前8ヤードまで攻め込まれるも明治のホールディングの反則により4ダウン18。さらにFG失敗に追い込み、立ち上がりのピンチを脱する。
バッカスオフェンスのスタートQBはスターバード(4年ICU)。ウィングTから主将雑賀(3年芝工大柏)の中央のランを中心に着実にゲインを重ねる。2度のダウン更新のあと、明治陣に入った地点からの4ダウン1をC伊藤(1年早大学院)らの渾身のブロックでQBスニークを成功させ明治陣45ヤードでダウンを更新。さらにWR梶川(3年愛光)へのショートパス、雑賀のランでダウンを更新。テンポの良いオフェンスを展開して明治陣35ヤードまで前進。しかし2ダウン12、スターバードから梶川へのロングパスは失速して梶川の足が止まり、2人のディフェンスが構えてインターセプト。先制点の機会を失った。

2Qに入り続く明治の攻撃。ファーストプレーのパスでダウンの更新を許したものの、続くシリーズはディフェンスの奮起で3アンドアウト。
バッカス陣24ヤードからドライブ開始。OL金井(3年城北)のブロックを中心にランで着実に前進してダウンを2度更新。バッカス陣45ヤードから、オフタックル。T飯久保(1年甲府第一)のリードを活かした雑賀がスピードとカットで明治ディフェンスを振り切り一気にゴール前15ヤードへ。さらにFB井澤のランなどでゴール前1ヤードでファーストダウン。絶好の先制機会であったが、3度のランでディフェンスの壁を破れずFGトライ。ブロックされたボールを明治がキャリーして明治陣17ヤードでターンオーバー。この試合の大きなポイントとなるシリーズとなった。

流れは一気に明治ペースに。Iフォーメーションを交え、OLのブロックでバッカスディフェンスをコントロール。ディフェンスを振り切ったロングゲインのプレーでTDかと思われたが、ホールディングの反則に救われる。さらに残り1分、#6がオープンから抜け出したがDB遠藤(2年日大二)がファンブルフォース。DE南方(4年都市大付)がリカバーしてピンチを凌いだ。

後半はバッカスのレシーブ。両チーム3アンドアウトの立ち上がり。バッカスの次のシリーズも3アンドアウトに終わり、3Q残り6分、明治陣19ヤードからの明治の攻撃で試合が動く。#6のオフタックルのプレー。バッカスのディフェンダーが3人続けてタックルミス。足がとまり、そのまま独走TD。ついに均衡が破れる(0-7)。
体型変化をつけて対応してきた明治ディフェンスに対して、バッカスオフェンスは次のシリーズもベースプレーが出ずに3アンドアウトでオフェンス終了。3Q終了間際からの明治オフェンスは、やや足の止まり出したバッカスディフェンスを大きく左右に動かし空いたスペースにRBが走り込む。右オープンで大きくゲインし、バッカス陣6ヤードまで前進。4Qに入ったファーストプレーでエンドゾーンコーナーにTDパスをヒットしてリードをひろげる(0-14)。

2ポゼッション差となり諦めるわけにはいかないバッカス。次のシリーズはラン攻撃からのダウンを一度更新するものの結局パント。明治陣40ヤードからの明治の攻撃ではラン攻撃を2回止めた3ダウン、右サイドのミドルパスを決められ、タックルミスが重なる。執念でSF渡邊がゴール前1ヤードで止めたが、直後のプレーで逆サイドのエンドゾーンへパスをヒットされ、0-21と試合を決定づけられた。
さらに続くバッカスのオフェンスで、パスキャッチからボールをかきだされロスト。自陣深くからの明治オフェンスを止められずとどめのTD。最終スコア0-28で準決勝敗退となった。
3Q中盤まで押されながらも互角。攻守兼任の多いバッカスに足が攣る選手が増えてスピードが落ち、タックルミスが出る。ダックス、ロードランナーズとの戦いで続いている光景。今後の対応に期待したい。
まずは最終戦、勝利を!