2023年 秋季リーグ戦 vs 慶應ダックス戦

バッカス、打倒ダックスならず。
2023年11月26日 @東洋大学川越グラウンド


1Q2Q3Q4Q
早稲田バッカス00077
慶應ダックス098017

 

【STATS】

打倒ダックスは今秋もならなかった。攻守兼任の多いバッカスのライン陣は、ダックスラインと互角の戦い。ディフェンスはパスカバーで一発は通させなかったもののフリーのレシーバーに効果的なパスをヒットされ、勝負どころのランでもゲインを許し試合をコントロールされた。オフェンスは自分たちの強みのランプレーでゲインをしたがシリーズをつなげるキープレーで失速。課題のパスでTDを奪ったものの時すでに遅し。ダックスの眼中のなかった時代は終わり、戦う対象になったバッカス。駒沢でのリベンジでさらに時代を進めてほしい。


慶應ダックスの攻撃で試合開始。第1プレーでエースRB33のランをLB主将雑賀(3年芝工大柏)がブリッツからのロスタックルで仕留める。しかし3ダウンからこの日のキープレーとなったアウトゾーンへのパスを決められダウンを更新。続くシリーズはラン攻撃をしっかりと止め、4ダウン6からオフサイドの反則はあったもののなんとかダックスにパントを蹴らせて攻守交代。
バッカスファーストシリーズは自陣14ヤードから。負傷欠場の柴崎(3年市川)にかわりスタートQBはスターバード(4年ICU)。自陣14ヤードからのファーストシリーズ、ウィングTからミドル、RB雑賀、佐藤純平(4年青山学院)がオフタックルをついてファーストダウン。しかし続くシリーズでパス失敗と反則によりパントを余儀なくされる。
ダックスの攻撃は自陣40ヤード付近から。4ダウン2となったダックスはプレーを選択。RB33がラインのダウンブロックでDEが中にとられたのを見て外へカット。バッカス陣19ヤードまでボールをキャリーしてファーストダウン。ファーストプレーのパスはCB梶川(3年愛光)のナイスカバーでパス失敗。セカンドプレーはRB33がオフサイドのTEのキックアウトブロックを利用して8ヤードのゲイン。3ダウン2からの攻撃。TEのアクロスをカバーできずエンドゾーン内へのTDパスをヒットされた。PATのキックは失敗となり0-6。

反撃に出たいバッカス。自陣25ヤードからラン攻撃を続けて二度ダウンを更新し50ヤード付近でファーストダウン。3ダウン7から5ヤードをスウィープで獲得するが、2ヤードを残して4ダウン。前半で追いつき追い越したいバッカス。パント体型からパンター杉田(4年西大和学園)が佐藤拓紀(1年学習院)へパスを投じたが惜しくも失敗。攻守交代となる。
ダックス陣43ヤードからダックスの攻撃。アウトへのパス、RB33のランとリズムに乗ってダウンを更新。しかしバッカスディフェンスも粘りの守りで3ダウン10。ダックスはエースRB33の中央のランで残り1ヤードまで前進。ギャンブルを決めてバッカス陣35ヤードへ。ここでアウトゾーンへのパスを決められ25ヤードでファーストダウン。ダックスがテンポよく攻めこんでいく。残り時間がない中TDを狙ったcornerへのパスはLB井澤(2年早大本庄)が素晴らしいカットを見せて阻止。しかし、FGを決められ0-9で前半を終了した。

後半、バッカスのスタートシリーズはこの試合初めての3アンドアウト。センターライン付近からのダックスのシリーズはロング、アウトゾーンのパスが決まりだす。2プレー目、ポストのパスで一気にバッカス陣16ヤードへ。ランはストップするものの空いたスペースに正確なパスを投じるダックスQBにパスを決められ、最後は誰もカバーできなかった右エンドゾーンへのTDパス。2点コンバージョンも決められ0-17と3ポゼッション差にリードを広げられた。
反撃を期したいバッカスだが、ラン攻撃にアジャストしてきたダックスディフェンスに止められ、パンターのブロックによる反則でシリーズを更新したもののパント。
4Qに入りダックス陣46ヤードからダックスの攻撃となる。ロングパスを通されたもののホールディングによる反則でダウンを更新させずに攻守交代。自陣20ヤードからのバッカスの攻撃。ダックスのオフサイドもありダウンを更新。ファーストダウンでFB井澤へのパスが決まりダックス陣へ、そしてさらにたたみこむようにFB雑賀が気迫のランで一気にダウンを更新。HB佐々木(1年三田)のナイスランで2ダウン3としたもののパス失敗、ファンブルをなんとかリカバーで4ダウン。RBからQBにボールを戻して投げたパスはWR佐藤拓紀が倒されパスインターフェアによりダックス陣14ヤードでファーストダウン。QBスターバードは短いドロップバックから右サイドのWR梶川にエンドゾーン内でパスをヒット。キックも成功させて7-17とした。

ベンチを支えるマネージャー陣

ダックスは残り時間を考えて無理をせず一度ダウンを更新した後、ニーダウンを続けたが時間を消化できず。さらにパントのスナップミスでバッカスに最後のチャンス。ダックス陣12ヤードからの最後のプレーはパス失敗で試合終了。スタッツの数字以上に勝負をかけたダウンの結果が試合結果となっている間奏を持つ。駒沢での2試合、準備を含めてチームの全ての力を出せるように期待したい。