2020年 早稲田レブルス戦

バッカス、ブロック首位で決勝Tへ
2020年11月22日 @江戸川河川敷グラウンド

1Q2Q3Q4Q
早稲田レブルス
早稲田バッカス14

【STATS】
公式戦で2年連続となった早稲田ダービー。立ち上がりのキッキングチーム、オフェンスのミスの連発をディフェンスの活躍で耐え切り、その後もロスタックルを連発するディフェンスがゲームを作った。新オフェンスシステムは実戦初。課題も多いが、シリーズとして機能しての先制。何よりバックアップQB藤森(2年)での連勝は今後の財産。4Q途中で負傷者続出のレブルスの棄権により試合終了。毎回の練習で体幹トレを続けてきたバッカスの準備の勝利でもある。次は駒沢。残り2試合に今回の課題を修正して、今年の集大成へ。


片側に3人のレシーバーを置くバンチフォーメーションのバッカスオフェンスで試合開始。パスのドロップによりダウンを更新できずに、パント。ここでパンター岡田(3年)が膝をついてしまい、いきなり自陣20ヤードからのディフェンスのピンチ。DLの素晴らしい出足で、4thダウンギャンブルも止め、自陣12ヤードから攻撃権を奪い返す。しかし、今度はRB奥野(4年)がファンブルロスト。バッカス陣15ヤードからレブルスの攻撃となる。スラントのパスでゴール前5ヤードまで進まれるピンチ。ランを封じられパスに活路を見出したいレブルス。ここからDL陣が奮起。DL太田(4年)が2連続でQBを仕留め25ヤードまで押し戻す。2回目のサックはOL2人を切り裂き、RBを蹴散らす完璧なサック。4thダウンも東島(3年)がQBを仕留め、試合の流れを一気にバッカスに引き戻した。

バッカスオフェンスはゲームプラン通りの展開も、キーシチュエーションでのパスがつながらず、連続したダウンの更新ができない。レブルスオフェンスもランプレーは完璧に抑えられ、エースWR85を中心としたパスを展開。パスによるゲインでバッカス陣に入ったが、Rに入った主将髙橋弘大(3年)がインターセプト。続くバッカスオフェンスの3アンドアウトのパントをレブルスが好リターン。自陣20ヤード付近からの厳しいディフェンスとなる。レブルスの反則もあり3アンド15と押し込んだディフェンスは、LB中尾(4年)のインターセプトでピンチを脱出。

自陣30ヤード。ここから、バッカスオフェンスは70ヤードTDドライブを見せる。エースRB益山(4年)の連続キャリーでダウンを更新。今度はバンチサイドの早いスクリーンでWR荒木(4年)がブロックを活かして2度の好走。レブルス陣35ヤードまで前進。益山、QB藤森(2年)のランで25ヤード付近となり4アンド1。勝負に出たバッカスオフェンスは、益山へのダイレクトスナップから中央へ。益山がOL、FB奥野の開けたホールからワンカットでSFを置き去りにしてエンドゾーンへ。PATも同様のプレーからオープンへ展開。QB藤森の好ブロックもあり、益山がエンドゾーン左隅へ。8-0とした。
オフェンスは、次のシリーズでインターセプトを喫し波に乗れない。ディフェンスはライン戦で圧倒し、自陣35ヤード付近からのディフェンスを20ヤード近く押し戻して前半を終了。

後半、バッカスオフェンスでスタート。しかし、またも3rdダウンでインターセプト。自陣30ヤードからのディフェンスとなる。レブルスのランに対して、DL陣、髙橋弘大、飯野(3年)、中尾、松林(4年)のLB陣は圧倒していたが、タックルミスからダウンの更新を許し、自陣16ヤードからのディフェンス。エースWR85へのエンドゾーンコーナーへのパスを決められたが、イリーガルフォーメーションで取り消し。しかし、3プレー後に全く同じパターンからWR85に好捕されてTD。だが、PATを許さず、8-6とリードを保った。
その後、両チームともオフェンスが精彩を欠き、3アンドアウトの応酬で4Qに入った。レブルスの自陣15ヤード付近からのパントは、プレッシャーによりミスパントとなり、レブルス陣30ヤード付近からバッカスの攻撃となる。ファーストプレーはRB益山のランで7ヤードのゲイン。さらに益山のランでレブルス陣15ヤードまで進んでファーストダウン。リズムを掴んだ次のプレー。QB藤森からバンチサイドWRに入っていたオフェンスリーダー中川(3年)への15ヤードのTDパス。(PAT NG)14-6とレブルスを突き放す。

次のレブルスのオフェンスを3アンドアウト。さらにサイドのパントへのプレッシャーでレブルス陣32ヤード付近でのオフェンスとなったが、ファーストプレーの後、レブルスより危険の意思表示があり試合終了となった。オフェンスはミスの多い展開で、ディフェンスが勝利を手繰り寄せたともいえるが、初めて実戦での新オフェンス体型は、ロングドライブを含めて今後の可能性を十分に感じさせた。バッカスに負傷退場者がほとんどいなかったのは、シーズン開始と共に、練習での怪我人の様子から藤原トレーナー(94卒)のプログラムのネック、体幹トレーニングを毎回の練習メニューに加えた髙橋主将をはじめとするリーダー陣の準備の結果と言える。決勝トーナメントまで、さらなる練習と準備を期待したい。


【PICK UP PHOTO】