2021 KCFFトーナメント一回戦 慶應バイソン戦

バッカス、苦しみながらも初戦突破
2021年11月21日 @江戸川河川敷グラウンド

1Q2Q3Q4Q
早稲田バッカス2444
慶應バイソン14

 

【STATS】
今年もトーナメント形式となったシーズン。2回戦から登場のバッカスは、苦しみながらも慶應バイソン(規定によりOB参加含む)を振り切り駒沢での準決勝に駒を進めた。テンポよくオフェンスを展開するものの、得点に結びつけられず、また、課題である踏み込めないタックルで、バイソンにゲインを許し3Q中盤まで、どちらに転ぶかわからない展開。最後は総合力で振りきり勝利を挙げた。パス獲得350ヤード超と、システムが機能。タックルに魂を込めて、ダックス戦に臨んで欲しい。(予選はゴールポストなし、KOなしのルール)

350ヤードを超えるパスオフェンスを支えたオフェンス陣 #54長岡 #60菊池 #18藤森 #28安藤 #74東島 写真は中野(’88卒)


緊張の立ち上がり、ファーストプレーは、Quad体型からのパス。QB藤森(3年)からWR吉澤(4年)へ。ゲインは1ヤードであったが、まずは落ち着いた立ち上がり。
続いてWR岡田(4年)にスラントをヒット。縦に上がった岡田が敵陣49ヤードまで前進。続くプレーも岡田がナイスキャッチで、敵陣25ヤードへ。先制のチャンスであったが、藤森がエンドゾーンへ投じたパスは、バイソンDBの好守備でインターセプト。バイソンの自陣20ヤードからの攻撃を1度のダウンの更新で止めるもののパスカバー、タックルに不安を感じさせるディフェンスの立ち上がり。それを払拭するように、2回目のシリーズで、オフェンスが先制点を挙げる。自陣37ヤードからRB安藤(3年)の2度のランでダウンを更新。ここから、トリプルサイドへのスクリーンを中心にWR近藤光(3年)、齊藤(2年)へ5-8ヤードのゲインを着実に続ける。藤森のスクランブルで、敵陣22ヤードでダウンを更新。4thダウンギャンブルをWR中川(4年)へのTDパスで決め、63ヤードのTDドライブで先制。(PATG 8-0)

レシーバーとして存在感を見せつける #84近藤光

ハイボールをナイスキャッチ #2岡田

先制TD #83中川

しかし、直後のバイソン自陣25ヤードからのファーストプレー。ダブルスラントのカバーにディフェンスが寄せきれず、さらに、2つのタックルミスで独走態勢に。杉本(4年)が素晴らしい執念とタックルでゴール前1ヤードでタックル。ディフェンス陣の奮起で4thダウンまで持ち込んだが最後はカウンターのランをオープンで決められTD。(PATNG 8-6)
バッカスも直後のオフェンスシリーズでお返しのTD。自陣35ヤード付近から、この日好調のシングルサイドWR岡田へ、スラントのパス。ランアフターキャッチで、サイドラインを駆け上がり、DBを振り切りそのままエンドゾーンへ。(PATNG14-6)

この日絶好調、インターセプトも決めた #2岡田

ロスタックルを決める #53飯野 #80唐津

経験の浅いディフェンスであるが、LB唐津(3年)、高橋弘大(4年)、DL東島(4年)、DE寺島(2年)、南方(2年)、初スターターのSF杉田(2年)、LB齊藤(2年)らを中心にバイソンオフェンスに対峙。2Q終盤の得点機を、2度の反則で手放すと、流れはバイソンに。バイソン陣22ヤードからのシリーズ、2度のダウン更新後、パスからのランアフターキャッチで大きく前進。バッカス陣20ヤードへ。勢いに乗るバイソンはゴール前へパスを投じたが、SF杉田が値千金のインターセプト。リードを保って前半を終了。

踏み込んだタックルを見せる #4高橋弘大 #80唐津 両面ながら活躍を見せた#70柏倉

初出場ながらタックルを決めた #85齊藤

後半はバイソンのオフェンスで開始。OLBとCBのカバレッジのスペースを狙われ、4thダウンギャンブルを含めバッカス陣20ヤードまで大きく前進。エンドゾーンに投げ込まれたパスを近藤光が競り負け、TD。(PATG14-14)。アップセットを期待するアップ中のダックスから歓声が上がる。この流れにオフェンスもリズムを崩す。2度のパス失敗の後にインターセプト。バッカス陣15ヤード付近からのバイソンの攻撃となる。勝負を左右したのが、このシリーズ。バッカスのパスディフェンスの綻びを攻めようとするバイソンに対し、DL陣が奮起。この試合の「THE PLAY」は3rdダウン9、DL福本は、スイムでOLwpかわすとRBを青天させてそのままQBサック。4thダウンギャンブルのパスも近藤光が今度はしっかりとカバー。バッカスにモメンタムを取り戻した。オフェンスはトリプルサイドWR吉澤へのスクリーンを連発。好ゲインを続ける。最後は、ハーフライン付近から、抜群のボディーバランスでブロッカーを使いエンドゾーンへ。(PATNG 20-14)

相手QBにプレッシャーをかけるDL陣 #85齊藤 #74東島 #57寺島

WRでも抜群のバランスとスピード #99吉澤

バイソンも粘る。バッカスの上体だけのタックルと飛び込むタックルをかわし、2度ダウンを更新するとパスインターフェアで、バッカス陣25ヤードへ。しかし、エンドゾーンへのパスはCB岡田がインターセプト。直後のシリーズをオフェンスがTDにつなげる。WR吉澤へのスクリーン、WR陣のブロックに加えOLのダウンフィールド大きく前進。難しい3rdダウンコンバージョンを杉本へのパスを決めてバイソン陣1ヤードへ。最後は、主将RB椿(3年)がエンドゾーンへ飛び込んで4Qで点差を広げる。(PATG 28-14)。疲れの見えてきたバイソンのオフェンスを3アンドアウトで抑えると、岡田へのパスからRB高橋大地(4年)の2度のランでTD。試合を決定づけた。(PATG 36-14)。さらに、次のバイソンオフェンスでは、杉本がインターセプトTDで追加点をあげて勝利となった。点差からは見えない接戦。次戦、ダックス戦までにできることは限られている。勇気のある踏み込んだタックルで、勝利を掴んで欲しい。

ダメ押しのTDを決めた 主将#29椿

ブロックをうまく使いTDを決める #21高橋大地

長いリハビリから復活し、鋭いカットで相手を翻弄する #28安藤


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