バッカス、追い上げ届かず
終盤の逆転転機を逃す
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | R | |
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明治ロードランナーズ | 7 | 6 | 3 | 0 | 16 |
早稲田バッカス | 0 | 6 | 0 | 7 | 13 |
【STATS】
公式戦では過去勝利なしの相手、関東連続出場記録を持つ明治ロードランナーズ。
関東選手権出場のためには、超えるべき相手であったが、3点差まで詰めよるがはね返れた。攻守蹴、力の差はない。
双方、反則の多い試合であったが、差は試合運びとオフェンスのプレーの完成度。
ここぞというシチュエーションで、決めることができた明治とできなかったバッカス。
残り3試合、しっかりと修正して関東選手権出場を果たして欲しい。
立ち上がりの先制機は、バッカスにあった。
バッカスのレシーブで開始された試合、ファーストシリーズはQB吉澤83(2年)から主将RB益山9(3年)への中央プレーでダウンを更新するも、次のシリーズで2つの反則を重ねてパント。
QB/P吉澤の好パントで、明治人28ヤードまで押し込む。
2ダウンでショットガン体系の明治のスナップは大きくオーバー。
明治陣3ヤードからの攻撃となった。
このシリーズをパントに追い込んで、バッカス陣45ヤードからの攻撃となる。
パス失敗の後、RB山本雄大24(4年)へのオープンパスは捕球できず、あわやターンオーバー。
なんとか山本が押えて3ダウン15。
ここでRB益山ファサイドライン沿いを好走して明治陣20ヤード付近まで進めたものの、ホールディングの反則。
さらに次のプレーで益山がLOSを抜けながらもファンブル。
明治に押えられてターンオーバー。
序盤の流れを手放す事となった。
明治陣45ヤードからの明治の攻撃。
3ダウン15に追い込みながら、モビリティーのあるQBにパスからのスクランブルを許し、バッカス陣41ヤードまで前進される。
さらにRBへの中央へのダイブ。
バッカスディフェンスのタックルの踏み込みが甘くなり、ファーストタックルから5−6ヤード引きずられファーストダウン。
バッカス陣25ヤードまで前進を許す。
ここかDE太田97(3年)が逆サイドからQBサックを決めるなどディフェンスが奮起。
3ダウン15の状況に追い込んだが、再度QBのスクランブルを許し4ダウン5。
ここでコーナーへのパスをヒットされて0-6(キックGで0-7)と先制を許した。
すぐに反撃したいバッカスオフェンスであったが、次のシリーズで吉澤とRB西野5(3年)のハンドオフ、ピッチでプレーが乱れターンオーバーこそ免れたが、ダウンの更新は望めず3アンドアウト。
さらにパントのプロテクションが複数箇所で抜かれバッカス陣20ヤード付近で、明治の攻撃となるピンチとなった。
ここから、ディフェンスが踏ん張る。
明治オフェンスの反則もあり、3ダウン15まで粘り、パスを通されたものの、4ダウン5を凌ぎ切った。
オフェンスの流れを変えようとQBを東野12(4年)に変えたが反則もあり、3アンドアウトが続く。
ディフェンスはDE山本翼91(4年)のQBサックなどディフェンスの粘りで明治オフェンスを押さえこう着状態に。
試合が動いたのは、前半残り2分30秒。
吉澤の好パントがエンドゾーンに転がり込み明治陣20ヤードからの明治のオフェンス。
パスとオープンピッチでダウンを続けて更新して、明治陣40ヤードへ。
バッカスディフェンスのタックルの踏み込みが甘くなり、引きずられてのエクストラゲインが目立つようになる。
ロングパスのドロップに救われた次のプレーはオープンへのピッチ。
LBとDBが完全にコントロールされ、一気にバッカス陣10ヤードへ前進。
たたみかけるように次のプレーでショートパスから最後の2ヤードはバッカスタックラーを振り切ってエンドゾーンへ。
0-13(キックG)と点差を広げられた。
残り時間1分強。
自陣35ヤードからの攻撃はまたも反則で10ヤードの罰退。
このまま前半終了の雰囲気を、主将が切り裂く。
RB益山9(3年)がショートスクリーンからWR荒木13(3年)、倉田1(3年)らのブロックを使い、明治ディフェンスをスピードで置き去りにして75ヤードを走りきりTD。(キックNG6-13)と試合後半に勝負を繋げた。
試合を大きく左右したのが、後半開始後の明治オフェンス。
自陣20ヤード付近からのシリーズで、ジェットスウィープからバッカスLB陣をコントロールして大きくゲイン。
S杉本11(2年)がボールをパンチしてファンブルをさせる素晴らしいプレーを見せたが惜しくも明治にリカバーされバッカス陣45ヤードへ。
反則による罰退の後、スクランブルしたQBがバッカスのDE陣の追われながらもジェットのRBパスをヒット。
じっくりとラン、パスを少ないヤーデージで進めながら、最後はFGを決め6-16。
反撃したいバッカスであったが、次のシリーズは2ダウン1となりならもパスに失敗。
さらに3ダウンでもFBが中央から流れてしまい、ファーストダウンを取れず、吉澤の好パントで、明治を自陣15ヤードへ釘付けにするのがやっと。
3Qは双方ディフェンスが譲らず3アンドアウトを繰り返していたが、終了間際、ロングゲインを狙った縦のパスを杉本がインターセプト。
流れを変えて4Qに入った。
自陣15ヤードから、QB東野12(4年)からTE奥野8(3年)へのパスをヒットして8ヤードをゲイン。
RB西野5(3年)がファーストダウンをエルとスロットに入った奥野へのパスを決め、G新田57(3年)の好ブックを生かして大きくゲイン。
明治陣26ヤードまで前進する。
ここで東野は、RBへのフェイクを入れ崩れながらもフリーのWR荒木13(3年)へTDパスをヒット。(キックG13-16)と勝負の行方はわからなくなった。
勝負の帰趨は、結果的に一つずつの両チーム最後のオフェンスにかかることになった。
明治は自陣35ヤードからの攻撃。
3ダウン10としながらQBのキープで大きくゲインしてバッカス陣内49ヤードへ。
この日のキープレーQBスクランブル、キープ、スイープを駆使してバッカス陣37ヤードでファーストダウン。
ここから明治の反則と、バッカスディフェンスの渾身の集まりで4ダウンギャンブルを止めバッカス陣28ヤードからの攻撃。
益山に託した1ダウン。
LBを跳ね飛ばしてダウンを更新。
3ダウン7から、再び益山が、奥野のブロックを活かしてダウンを更新。
自陣45ヤードまで前進。
ランアタックが止められた3ダウン11で、スロット8奧野のアクロスからのラインアフターキャッチで前進。
プレーとして成り立っていない。
検討したディフェンスであるが、しっかり踏み込んだタックルができていないためにエクストラゲインを許す場面が多かった。
ブレークダウンして、下から突き上げるタックルが優勝へおの道程と思われる。
残念ながら明治ロードランナーズには敗れたが、レブルスを含む残り3試合を勝利して関東選手権への道を開いてほしい。
このチームにその力は十分にあると思う。
【PICK UP PHOTO】
DE太田。DE山本翼とともに終始QBNIプレッシャーをかけた
RB山本24山本雄大の走路をこじ開けるOL57新田
左:75ヤードランTD。RB益山に駆け寄る奧野8、13荒木右:トランシーバーで連絡をとるマネージャー陣
左:DE91山本翼QBサック右:4QWR13荒木へTDパス/span>