バッカス、大量得点で発進
ディフェンスも圧勝
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | R | |
---|---|---|---|---|---|
日大理工サイテック | 6 | 0 | 0 | 0 | 6 |
早稲田バッカス | 20 | 20 | 27 | 7 | 74 |
【STATS】
過去1勝2敗1分けの日大理工サイテックとの開幕戦。
立ち上がりにインターセプトで先制されるも、攻守ともにライン戦で日大を圧倒。
特にラインのダウンフィールド、レシーバーのストークブロックに応えたバッカス陣がロングゲインを重ね、11TDの猛攻で初戦を圧倒で飾った。
74得点、68点差は、2013年に新リーグ体制になってから、いずれも新記録。
次戦は優勝候補の明治ロードランナーズ。
挑戦者の気持ちを忘れずに準備をして欲しい。
1Qバッカスのリターンで試合開始。
バッカスのスタートQBは春期終盤からスターターの吉澤83(2年)。
バッカス陣40ヤード付近からのバッカスの攻撃。
WR向井2(4年)へのパスはランアフターキャッチで日大陣38ヤードまで前進。
2ダウン4はスナップが合わずドロップ。
これをうまく拾ったQB吉澤がフリーと見たアウトパターンのレシーバにパスを投ずるも、インターセプト。
そのままエンドゾーンまで走り切られて先制を許す。(キックNG 0-6)
仕切り直しのリターンで、リターナー向井が好リターンでバッカス陣40ヤード付近までボールを運ぶ。
主将RB益山9(3年)のパワフルランで一気に日大陣33ヤードまで前進。
日大陣28ヤードからの3ダウン5で益山が一気にエンドゾーンへ飛び込み同点。
キックも決まり7-6とリードを奪う。
続くキックオフで、日大リターナーのレシーブミスを逃さず日大陣25ヤードでのビックチャンス。
ファーストプレーで吉澤からのプレーアクションパスがFB山崎88(4年)にヒット。
日大陣11ヤードからのシリーズはゴール前インチに迫りながらも罰退。
OL陣の踏ん張りで中央をついたFB88山崎が走りきってTD。(キックNG 13-6)
続く日大陣14ヤードからの日大の攻撃。
2ダウン11からのオプションはDE太田97(3年)の素早いチャージにピッチが乱れ、LB柴谷41(3年)がボールを押さえてターンオーバー。
モメンタムを持ち込む。
日大陣19ヤードからのチャンスにWR荒木13へのパスにRB益山がリードブロッカーに守られオープンを15ヤード走りきりリードを拡げる。(キックG 20-6)
2Qに入り、バッカスディフェンスは、ライン戦で圧倒し、さらにLB陣集まりで、日大オフェンスを機能させない。
DT東島60(2年)柏倉70(2年)が中央を支配し、DE太田97(3年)、山本(翼)91(4年)が外からのスピードのあるカバーを見せる。
日大陣15ヤードからのパントをリターナーに入った高橋弘大4(2年)が勇気のあるリターンで、日大陣30ヤードまでボールを進めると、QB吉澤のキープで15ヤード前進。
最後はRB西野5(3年)が8ヤードを走り切ってリードを拡げる。(キックG 27-6)
LB陣も好調で、本ゲームのディフェンスリーダー飯野53(2年)、松本22(3年)、成長を見せる高橋弘大4がいい反応を見せ、日大オフェンスに全くゲインを与えない。
次のオフェンスで、日大陣21ヤードから見事なドローでTDと思われたが、不正なブロックで罰退。
しかし、この日、素晴らしいダウンフィールドブロックを連発する、OL小野72、渡辺73、WR宮川82(3年)らの先導で益山9が悠々31ヤードを走ってのTD。(キックG 34-6)
前半終了間際にさらに益山9の50ヤードランで追加点を加え40-6(キックNG)で前半を終了した。
後半、QBを東野12(4年)に代えたバッカスは、ファーストシリーズでバッカス陣35ヤードからWR向井へのパスをヒット。
サイドライン沿いを好走して日大陣28ヤードへ。
ここから東野が12オプションキープで一気にエンドゾーンへ。
47-6(キックG)と試合を決定づけた。
後半は、日大は完全にパスアタックにシフト。
CB棚橋37(3年)能勢10(3年)川嶋18(4年)SF山本雄大24(4年)杉本11(2年)を中心に短いパスは通されながらもファーストダウンを与えずに3アウトを続ける。
少人数からの疲れとやや気落ちした日大ディフェンスに、ダウンフィールドブロックを徹底するバッカスオフェンスは、益山9が自陣25ヤードから75ヤードを走ってさらに追加点。(キックG 54-6)
さらに日大の攻撃を2つのインターセプトで断ち切り、得点につなげたバッカスが最終スコア74-6で勝利。
新リーグ体制になってからの最大得点となった。
4QにはQB中川7(2年)を投入。
貴重な公式戦デビューとなった。
さらに1年生LB唐津35、DL中村友哉71も出場。
未経験の1年生のリーグ戦初戦デビューは久々。
昨年4勝1敗ながら得失点差で悔しい思いをしたが、35点差をつけてからが試合(最大35点差まで得失点差に計上される)との意識をしっかり持って戦った。
どんな試合もそうだが、特に開幕戦は何が起こるかわからない。
「悲観的に準備して楽観的に準備して楽観的に戦おう」
「何が起きてもジタバタせず、腹をくくって最後まで自分たちのプレーをして勝つ」
が実行できた開幕戦となった。
今後は、困難な相手がつづく。
今日も準備、試合中の選手交代、PTAのキックの成功率(8/11)等、スキは一杯。
シーズンの中で成長していくチームでありたい。
【PICK UP PHOTO】
圧倒する守備陣DT柏倉70、DE太田97、LB柴谷41、飯野53、松林22
QBを狙う、DE向笠。DEのポジションからのインターセプトを見せた。
ハーフタイム、後半への準備のマネージャー陣。
ロスタックルに追い込むDL陣。DE山本翼91、DT柏倉70、DE太田97。
トリプルチャージを受けながらも割ろうとするDE太田97。
QB吉澤83からFB山崎へのハンドオフ。逆転のTDへ。
西野5。好ブロックに応えるTDラン。FB山崎88、OL澤野、78渡辺73、TE奥野8。
卓越したリーダーシップを見せた4年のOL陣。小野72、大西77、渡辺73。
数々のロングゲインを演出したWR宮川82。
左:スタッツチェック中のマネージャー陣 右:好レシーブに加え、バンド、キックリターンでも活躍のWR向井2。
左:TE、FBからの再三のパワフルラン。奥野8 右:益山9ロングインTD。次々と前へ出るOL陣。山77、大西51、新田78、澤野。